2013.02.11

【なでしこ】各選手が全力アピール。
合同合宿で躍動した期待の新戦力たち

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei
  • photo by Hayakusa Noriko

最年長として、チームを引っ張る立場になった川澄奈穂美。トレーニングでも存在感を見せた 強い決意を口にした川澄は、初日のなでしこジャパンとなでしこチャレンジが合同で行なった体力テスト(制限時間内に20mを往復してその回数を競うシャトルラン)では圧倒的な運動量で昨年に続く”2冠”を達成した。

 また、新生なでしこジャパンではコーチ陣も変わった。ポゼッション強化のトレーニングを仕切るのは、大宮アルディージャの育成部長も兼任する中村順コーチ。同氏はドイツでの留学経験や、ピム・ファーベーク元オーストラリア代表監督をはじめ、多くの外国人指導者のもとでの経験と実績を買われ、新コーチに抜擢された。

 佐々木監督からは「世界のサッカーが徐々にコンパクトになってきており、スペースがない中で相手のディフェンスを攻略していくため、自分たちの強みであるパスの質とかタイミング、予備動作の精度を高めていく」というテーマを与えられ、それに沿った多彩なメニューでトレーニングを指揮。2日目以降は地元の男子高校生を交えて「早いスピードの中でのポゼッション」をテーマにトレーニングを行なった。

 一方、なでしこジャパン入りを目指すなでしこチャレンジには22名を招集。A代表経験もある原菜摘や木龍七瀬(ともにベレーザ)、川村優理(新潟)らに加え、昨年のU-20女子W杯に出場したヤングなでしこ世代の田中陽子や京川舞(ともにINAC)や柴田華絵(浦和)らも招集された。

 なかでもアピールが光ったのは、左膝の大ケガから復帰し、約1年ぶりの代表合宿参加となった京川だ。長いリハビリからの復帰でサッカーができる喜びを噛み締める彼女が、アルガルベカップのメンバー入りに向けて全力アピールを見せた。

「佐々木監督からは、『京川はゴールポストに頭をぶつけるぐらいの飛び込みや、がむしゃらさ、ひたむきさがいい』と言われました。そういうところも意識していきたいですし、失敗を恐れずにチャレンジしていきたい。今はさらにサッカーが楽しくなって、動けることが幸せです」(京川)

 その下のカテゴリーであるU-19は、昨年U-17女子W杯に出場したメンバーを中心とした構成となった。長谷川唯(ベレーザ)が、U-17世代ながら飛び級で選出されたほか、昨年U-20W杯に出場したメンバーからは、猶本光(浦和)と田中美南(ベレーザ)がこのカテゴリーに入った。