【なでしこ】成長を示せるか?リヨンの大滝麻未がロンドン五輪の戦友と対決 (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

 リヨンの決勝の相手は、2試合目に行なわれた試合でキャンベラ・ユナイテッドを4-0で下したINAC神戸。ロンドン五輪の戦友がもっとも多いチームだ。日本国内で圧倒的な攻撃力とパスワークを誇る。フランス代表ともいえるリヨンを相手に、日本のチャンピオンであるINACがどこまで対抗できるのか見ものである。

 大滝にとっても思い入れが強い。「なでしこの合宿で大野(忍)さんは本当にうまいなって思って......。大野さんのプレイを間近で見ることができるのがうれしい」。もし大滝に出場の機会があった場合、ポジション的にマッチアップは少ないだろうが、シーズン中には状況によって大野が下がり目の位置に入る場面もあっただけに直接対決も見られるかもしれない。大滝が自らの成長をこの舞台で示すことができるか注目だ。

 大会自体は、第一歩を踏み出したばかりではあるが、「ゆくゆくは、男子のクラブワールドカップのようなクラブチームの世界一を決定する大会に発展させていけたらと思います」と日本女子サッカーリーグ専務理事の田口禎則氏が語るように、決勝の内容次第では、日本女子サッカーだけでなく、世界の女子サッカー界に一石を投じる大会になるかもしれない。

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