【日本代表】次なるステージへ。世界と戦うために長谷部が追求する「確固たる自信」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Fujita Masato

 このオマーン戦で今年の日本代表戦はすべて終了し、日本はワールドカップへの出場権をほぼ手中にした。だが、日本代表の目標はアジア予選突破ではありえない。次なる目標を見据え、長谷部が語る。

「この最終予選はいい戦い方ができているが、世界と戦うときにはどうかというと、確固たる自信とまではいかない」

 ワールドカップの開催前年にあたる来年は、対世界を見据えた強化が図られるはず。とりわけ、6月に行なわれるコンフェデレーションズカップは、南米からブラジル、ウルグアイ、ヨーロッパからスペイン、イタリアが出場する超豪華な顔ぶれ。日本代表が世界仕様へと転換していくためには絶好の機会となる。「確固たる自信」が得られるかどうかは、これからが勝負だ。

 固定化が懸念されるメンバー構成にも、幸いにして変化と底上げの兆しが見える。長谷部は「清武(弘嗣)や(酒井)宏樹だけでなく、(交代出場の酒井)高徳も結果を出したし、チーム全体が活性化される」と、ロンドン世代の台頭を歓迎する。

 他の4カ国には申し訳ないが、退屈な最終予選も間もなく終わり。日本代表は次なるステージへ向けて動き出すタイミングを迎えている。

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