【ヤングなでしこ】仲田歩夢の被災地への想い。「気持ちが伝わるプレイを見せたい」 (2ページ目)

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei /photo by Getty Images


――足首のケガの状態はどうですか? 90分間出られそうですか?

「何も問題ないです。ただ、(起用は)監督次第ですね」

――左サイドハーフはやっぱりやりやすい?

「そうですね。長くずっとやっていたので。左サイドバックの浜田(遥)選手とも、U-17の時からずっと同じサイドですごくやりやすいので、左サイドがいいな、と思っています」

――好きな選手は?
「バルサのメッシです。同じ左利きなので、惹かれた部分もあります。メッシはポゼッションにも絡めるし、ゴールする力もあるのですごいです。まわりの選手も助かるだろうし、やっていて楽しいだろうなと思います。私は、仕掛けることはできても、ポゼッションにからめていないので、今トレーニングでも意識しているのは、どれだけポゼッションにかかわっていけるかという課題です。監督にも言われています」

──ロンドンオリンピックは見ていましたか?
「はい。見ていました。INACのチームメイトとも見ましたし、決勝は(U-20の)合宿に入っていたんですけど、みんなで早く寝て、夜中に起きて観ました。見ていて、今までやっぱりアメリカとは差があるなっていう印象があったんですけど、今回のオリンピックの決勝戦は、互角に戦えていたし、日本のやりたいこともできていたし、アメリカとの差が詰まっているんだなっていうのをすごく感じました」

──チームメイトでもある澤選手、大野選手、川澄選手たちの活躍を見て、どんなことを感じましたか?
「やっぱり普段一緒に練習している人たちが世界の舞台でそうやって活躍しているのは本当にすごいこと。自分もそういう風になりたいと思うし、すごく尊敬しています。しかも、そうやっていい刺激を受けて自分たちもこうやってワールドカップに臨めているので、みんなで『メダルが取れるように頑張ろうね』、っていう話はしましたえ」

――先輩から何か言葉をもらいましたか?
「澤さんや川澄さんがフランス合宿に行ってしまう前に、もしかしたら(ロンドン五輪で)ずっと勝ち残っていたら会えないからって、カップ戦(7/8INAC神戸 3-1 ジェフL@ホムスタ)」の後に、『頑張ってきてね』と澤さんと川澄さんに言われて、すごく嬉しかったです」

――常磐木学園高校出身として、宮城スタジアムは思い出深い場所?
「はい。高校1年と2年のときに試合をしました。ベレーザがすごく強かったときに、その時は澤さんや大野さんがまだいたころで、そのベレーザに勝ったので、(2010年12月19日 全日本女子サッカー選手権大会準々決勝 常盤木学園高校対ベレーザ 0-0:PK5-4)思い出の場所です」

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