【なでしこ】澤穂希の五輪を支えたスタバと東野圭吾とあの曲 (3ページ目)

  • 松原渓●取材・構成 text by Matsubara Kei
  • photo by Hayakusa Noriko/JMPA

全力プレイでチームを支え、笑顔の多かったオリンピックだったロンドン大会全力プレイでチームを支え、笑顔の多かったオリンピックだったロンドン大会
――今回のオリンピックも、とても楽しくプレイしているように見えました。
「私は今年に入って体調を崩していたこともあって、大きな大会での実戦は久しぶりだったので少し緊張もしました。それでも、チームメイトのこの大会に臨む意気込みに背中を押されて、試合が始まってみれば雰囲気にもすぐに馴染めてよかったです。
 スタンドには本当に大勢の日本のサポーターが来てくださっていて、まるでホームのような雰囲気でした。いつものことながら、力の限り声を出して応援してくれるサポーターのみなさんから得る力は計り知れません。本当に感謝しています」

 決勝ではライバル、アメリカに堂々の試合運びを見せたなでしこジャパン。しかし、惜しくも、金メダルには手が届かなかった。試合終了を告げる笛が鳴った瞬間、澤穂希は、19年間を振り返るように天を仰いだ。

 表彰台での笑顔は、選手たちが最後まで全力で走り抜いたことを何よりも雄弁に物語っていた。

「サッカーは楽しい」と語ってくれた澤穂希。これからもその楽しさをピッチで表現し、未来のなでしこたちに夢を与え続けてほしい。

※コメントは、発売中のスポルティーバ ロンドン五輪・速報&総集編
澤穂希『ロンドン五輪日記』から転載

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