【五輪代表】44年ぶりメダルへ。関塚ジャパンに「強い風」が吹いている!

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by JMPA

自慢のスピードを生かして、見事な先制ゴールを決めた永井謙佑。自慢のスピードを生かして、見事な先制ゴールを決めた永井謙佑。 勝てばメダル獲得へ王手がかかる、ロンドン五輪準々決勝のエジプト戦。日本は危なげない内容で、3-0の完勝を収めた。

 日本に強く追い風が吹いている――。そんなことを感じずにはいられない試合だった。

 序盤から、日本選手の動きはよかった。スペイン戦同様、高い位置からの守備が効果的で、エジプトに攻撃らしい攻撃を許さなかった。どんなにボールを持たれていても、主導権に関しては日本が握っていたと言っていい。

 そんないいリズムの中で、早々に永井謙佑の先制点が生まれるという展開も、実に理想的だった。DFの鈴木大輔が語る。
「最初、相手にボールを持たれていたが、カウンターは結構ハマっていた。永井くんの得点は狙い通りだった」

 しかし、先制点を決めた際、永井が相手DFと接触。左足太ももを痛め、交代で退いたことによって、日本は攻め手を失った。その後の防戦を強いられる展開は、キャプテンの吉田麻也も「かなりしんどかった」と話すほどだった。

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