【ヤングなでしこ】期待の攻撃的ボランチ、猶本光。「この壁を乗り越えたいです」 (2ページ目)

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今季加入したレッズでもレギュラーを目指すphoto by Sportiva今季加入したレッズでもレギュラーを目指すphoto by Sportiva
――チームメイトは同年代も多いですし、U-20にも7人の選手が選ばれていますね。
「移籍してきた時に知っている選手が多かったので入りやすさはありました。私、けっこう人見知りなんですけど(笑)、藤田のぞみ選手とか、知っているメンバーがいたので、すごくやりやすかったです。人見知りも治ってきました」

――現在は筑波大学に通いながらなでしこリーグでプレイをしていますが、筑波大学を選んだ理由は何だったのでしょう。
「経済的な(学費などの)面で、国公立を選んだということもありますけど、体育の勉強がしたくて、筑波大学が日本で一番良いと聞いたからです。それと、(元浦和でなでしこジャパンの)安藤(梢)選手や熊谷(紗希)選手が筑波大学でトレーニングをしていたことも決め手になりました」

――大学ではどんなトレーニングを?
「授業が詰まっていることもあって、本格的なトレーニングはあまりできていないです。まだまだこれからですね。無回転シュートは一回蹴れるようになったんですが、しばらく練習しなかったらできなくなっちゃいました(笑)」

――安藤選手や熊谷選手を教えた西嶋尚彦教授の指導も受けているそうですが、どういうトレーニングを積んでいますか?
「バルセロナなどの試合を見ながら選手の動きを分析して、それを実践しています。そういう(選手の)動きを理解できて、自分でもできるようになれば、それも成長につながると思っています」

――なでしこリーグで憧れの選手はいますか。
「やはり、なでしこジャパンの選手全員が目標です。自分らしいプレイをやって、なでしこジャパンに入りたいという気持ちが強いです!」

――素早い状況判断や攻撃的なプレイが持ち味だと思いますが、一方でピンチの芽を摘むプレイも光っています。守備と攻撃はどちらが好きですか。
「攻撃が大好きなので、できることならずっと攻撃をしていたいですね。本で読んだんですが、澤選手が『なぜ守備をするのか?』という質問に対して、『だって攻撃をしたいから』と答えているのを聞いて、自分もそういう感覚に近いな、と思いました。昨年のワールドカップでは、澤選手が得点王になって、ボランチでもこれだけ点が取れるんだということを見せてもらって、すごくモチベーションになりました」

――U-20代表でダブルボランチを組んでいる田中陽子選手とのコンビネーションはどうですか?
「陽子とはU-17のときからボランチを組んでいるので、距離感とか、パスを出したいところにいてくれたりして、感覚が合うというのはあります。最初は全然合わなかったんですけど(笑)。ずっと一緒にやっていく中で合うようになってきました」

――ここまで各年代で代表に選ばれてきて、代表への思いは強いと思いますが、ここからなでしこにもつながっていくという意識はありますか?
「順調にきているという意識はまったくないです。でも、いつかはなでしこジャパンに入るというのが目標なので、U-20というのはひとつ前の段階だと思っていますし、吉田(弘)監督からもそう言われています。世代別の代表チームから、(なでしこジャパンでのプレイを)意識してやっていますね」

――普段コンディション作りで気を付けていることは?
「睡眠がたくさんとれたら一番いいとは思っているんですが、通学時間がけっこうあって......。家から大学まで片道1時間半かかるので、十分な睡眠時間を確保できるように心がけています」

――食べ物で何か意識していることは?
「タンパク質を摂るように心がけています。海外の選手はフィジカルが強いので、それに負けないような身体づくりを意識していますね」

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