【なでしこ】ポスト澤候補の18歳、田中陽子。「U-20W杯で優勝したい」 (3ページ目)

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

――今大会の公式球についてはどうですか?
「以前のボールよりは重いと感じます。ただ、ミートしたらしっかりと強いボールが行くし、落ちるボールになります」

――ミドルシュートの達人としては、テクニックの見せどころですね。
「はい(笑)。鍛えて、コツをつかんで。試合の中で、どういう時にシュートを打てるかいい判断をしてシュートを打ちたいです」

――先日、なでしこジャパンもアメリカ戦(スウェーデン遠征/1-4で敗戦)がありましたが、U-20代表でも、アメリカはライバルになると思います。
「アメリカがあの(大きさの)身体でどんどん前からくるということは、自分たちも技術をすごく上げていかなければいけないし、チーム力も、判断力も上げていかなければいけないので、ゲームの中で、常に考えて走れる選手になりたいと思っています」

――最後に、大会に向けて目標をお願いします。

「大会まで、ここから日々トレーニングを重ねて成長して、チームに貢献して優勝したいです!」


[PROFILE]
TANAKA YOKO
1993年7月30日山口県生まれ。157cm
INAC神戸レオネッサ所属。MF。背番号20(U-20女子日本代表では9)

母の勧めでサッカーを始め、レオーネ山口を経て、優秀な個を育てるエリート養成組織であるJFAアカデミー福島の1期生として6年間にわたる一貫教育を受ける。
2008年には、U-17女子ワールドカップのメンバーに飛び級で選出され、3試合に出場。
2010年のU-17女子ワールドカップでは全試合に出場し、6試合で4ゴールの活躍で日本の準優勝に貢献した。
2012年、同じU-20女子代表の京川舞、仲田歩夢とともにINAC神戸レオネッサに入団。
ミドルシュートやドリブルを得意としており、拮抗した局面で、個の力でゴールを奪える貴重な存在。
プレナスなでしこリーグカップのグループリーグ第1節の福岡アンクラス戦で初ゴールを挙げた。
2012年U-20 女子ワールドカップでは、攻撃的ボランチとしてチームを牽引する。
好きな選手はジダン、イニエスタ、カカ。

【Information】
これまでU-20女子ワールドカップは過去5大会開催されている。
アメリカはそのうち2大会で優勝している強豪で、A代表だけでなく、この年代でも世界トップクラスの実力を誇る。今大会のU-20アメリカ女子代表チームは、アメリカ国内で『史上最強』との呼び声も高い。
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