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【注目記事】篠塚和典が明かすイチローが使っていた「篠塚モデル」のバットの特徴と、WBCでの練習秘話

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

※7月に配信された記事のなかで、注目を集めた記事を再配信いたします。

篠塚和典が語るイチロー 後編

(前編:イチローの日米野球殿堂入りを「当然のこと」と称賛 自身のバッティングとの共通点とは>>)

 篠塚和典氏に聞くイチロー氏のエピソード後編では、イチロー氏がベースにしていた"篠塚モデル"のバットの特徴、第2回WBCなどについて聞いた。

【篠塚とイチローモデル、バットの共通点は「先端の細さ」】

――イチローさんが、プロ入り当初から"篠塚モデル"をベースとしたバットを長年使われていたことはよく知られています。篠塚さんがこのことを知ったのはいつ頃ですか?

篠塚和典(以下:篠塚) イチローのお父さんとゴルフコンペで一緒になった時があるのですが、確かその時に「ミズノ養老工場へ行って選んだのが、篠塚さんのバットなんですよ」と聞きました。

第2回WBCに出場したイチロー氏(後列中央)と、コーチを務めた篠塚氏 photo by アフロスポーツ第2回WBCに出場したイチロー氏(後列中央)と、コーチを務めた篠塚氏 photo by アフロスポーツこの記事に関連する写真を見る

――今手に持っている(取材時に持参した)バットは"イチローモデル"とのことですが、やはり篠塚さんのモデルとほとんど同じですか?

篠塚 そうですね。共通しているのは、先端が細いこと。グリップは僕の使っていたバットのほうが少し細いです。あと、長さはイチローが使っていたバットのほうが3インチくらい短いかもしれません。先端は中指と親指で握ると指1本分くらい余ります。一般的なバットは1本半くらい余ると思いますね。先端が細いほうが振りやすいんです。

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 あと、昔はバットの重さを調整するために、先端をくり抜いたバットが多かったんです。僕も最初は使っていたのですが、先っぽのほうで打った時に先端が割れてしまうことが何回かありました。打球も弱かったので、先端をくり抜かず平らにカットしたバットを使うようにしたんです。

 そのようなバットは当時では珍しかったと思いますよ。その分、ヘッドは重くなりますが、先っぽのほうに当たってもある程度強い打球を打てましたし、僕にとっては操作しやすかったですね。

――篠塚さんはバットの先っぽで打っても、詰まっても、当たりが悪かろうがヒットはヒットという考えをお持ちですが、それを実現しやすいバットですか?

篠塚 そうですね。当然のことですが、バットは自分の体型や感覚などに合ったものを使っていくのが一番いいので。自分が使っていたバットを「使ったほうがいい」と誰かにすすめることもないですし。イチローの場合は僕のモデルが合っていたということでしょうね。

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著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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