スワローズに激震が走った1週間。「内川聖一がクラブハウスに...」「山田哲人の車が...」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Sankei Visual

7月14日

 1カ月ほど前、高津監督の囲み取材でこんな質問をしたことがあった。

── 常々、監督は選手全員を使いたいと話されています。いま二軍で状態のいい選手がかなりいますが、一軍の選手層の厚さもあるなかでどう考えていますか。

「たしかに、ファームで状態のいい選手を使えない状況ではあります。その選手たちがいい状態の時に一軍に上げたいとは思っています。ただ、タイミングとかチーム状況とか、本当にいろいろなものが絡んでくるので、本当に申し訳ないと思っている選手がいることは間違いないです。いずれ、どこかのタイミングで必ず上げたいとは思っています」

 今回のようなケースはさすがに想定していなかったに違いないが、たとえば内川は一軍にいつ呼ばれてもいいように十分な準備をしていた。試合前の守備練習ではファーストのほかに、ライトやレフトでもノックを受け、クッションボールの処理やフェンス際の打球に対する距離感のチェックを入念に行なっていた。

 この日、バンテリンドームで行なわれた中日戦は「3番・レフト」で先発出場。外野を守るのは7年ぶりのことで、バッティングでは初回に逆方向への二塁打でチームの先制点につなげたが、チームは連日の逆転負け。

 3連敗となったが、プロ初スタメンとなった並木秀尊はセーフティーバントや盗塁を決めるなど、二軍で18盗塁のスピードを披露した。

 投手陣では、日本ハムから移籍2年目の宮台康平が4年ぶりの一軍登板。ファームでは24回2/3イニングで32奪三振。「二軍でやってきたことを上(一軍)でやりたいと思っていて、それはできたと思います。どうであれ、まずは一軍で投げることが大事なので、もらったチャンスに対してしっかり応えたい」と、真っすぐとスライダー、チェンジアップで1回を無失点、2奪三振の好投を見せた。

 この日の敗戦で優勝マジックは消滅したが、2位の巨人には12.5ゲーム差をつけている。

 わずか2試合ではあるが、痛感したのは一軍の選手たちがいかに高いレベルでプレーを続けていたかということだった。

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