「KK世代」でベストオーダーを組んでみた! 名球会トリオをはじめ、仕事人がズラリ (3ページ目)

  • 新田光●文 text by Nitta Hikaru
  • photo by Koike Yoshihiro

NPB歴代5位の525本塁打を放った清原和博NPB歴代5位の525本塁打を放った清原和博この記事に関連する写真を見る

4番・ファースト/清原和博(西武、巨人、オリックス)

「4番・ファースト、清原」というアナウンスに胸を熱くしたファンは多いはず。PL学園時代に甲子園で13本のホームランを放ち、西武入団1年目から打率.304、31本塁打と異次元のバッティングを披露。

 また清原は"記録"だけなく、"記憶"に残る名選手だった。入団2年目の巨人との日本シリーズで、日本一を目前に流した涙。死球に激昂し繰り広げた数々の乱闘劇......。その純粋さと人間味、野球愛の深さは、野球ファンという枠を越えて多くの人を惹きつけた。

通算成績:2338試合/2122安打/525本塁打/1530打点/59盗塁/打率.272

5番・DH/広永益隆(ダイエー、ヤクルト、オリックス)

 徳島商時代は4季連続して甲子園出場。「四国一のロングヒッター」として注目を集め、ドラフト3位で南海に入団した。チームが福岡ダイエーホークスになった4年目の1989年に開幕一軍を果たすと、プロ初打席初本塁打を放って福岡のファンを驚かせた。この一発が、ダイエー球団としての第1号でもあった。

 勝負強さとともに「メモリアルアーチ」が印象深い広永は、プロ野球通算6万号や、パ・リーグ通算3万号本塁打を放っている。ヤクルト移籍後は代打の切り札として活躍。両リーグで代打サヨナラ本塁打を記録するなど、勝負どころで期待以上の仕事をやってのけた。

通算成績:463試合/183安打/34本塁打/116打点/1盗塁/打率.247

6番・レフト/大塚光二

 育英高校(兵庫)から東北福祉大に進み、佐々木主浩らとともに中心選手として活躍。4年時には主将を務めるなど、強烈なキャプテンシーで個性派集団を見事にまとめ上げた。

 ドラフト3位で入団した西武では1年目から出場機会を得たが、特筆すべきは日本シリーズでの活躍である。1998年、横浜との戦いでは当時のシリーズ記録となる6打数連続安打をマークするなど、シリーズ通算.643の活躍で敢闘賞を受賞。日本シリーズの通算打率は驚異の.397。スター選手が揃う西武にあって「シリーズ男・大塚」の活躍は異彩を放っていた。

通算成績:466試合/193安打/7本塁打/70打点/15盗塁/打率.258

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