「KK世代」でベストオーダーを組んでみた! 名球会トリオをはじめ、仕事人がズラリ (2ページ目)

  • 新田光●文 text by Nitta Hikaru
  • photo by Koike Yoshihiro

22年の現役生活を日本ハム一筋で過ごした「ミスター・ファイターズ」田中幸雄22年の現役生活を日本ハム一筋で過ごした「ミスター・ファイターズ」田中幸雄この記事に関連する写真を見る

破壊力抜群のクリーンアップ

1番・センター/内匠政博(近鉄)

 桑田真澄、清原和博の"KK"を含めて5人がプロ入りしたPL学園にあって、内匠は晩成型の選手だった。2年夏までベンチ入りすることはなかったが、2年秋の新チーム結成と同時に「1番・センター」に抜擢されると、攻守にセンス溢れるプレーを見せ、3年夏の日本一に貢献。その後、近畿大、日本生命でも日本一を経験した。

 1992年にドラフト3位で近鉄入り。俊足・巧打のプレーヤーとして4年目までは準レギュラーとして活躍したが、最後まで定位置獲得とはならなかった。現在はオリックスのスカウトとして多忙な日々を送っている。

通算成績:433試合/259安打/10本塁打/70打点/49盗塁/打率.253

2番・セカンド/大島公一(近鉄、オリックス、楽天)

 大島公一と小森哲也というどちらも小技のきくスイッチヒッターが候補だが、ここは大島を選出。法政大では2年からリーグ戦を経験。もともと右打ちの大島だったが、大学2年になって左打ちに挑戦した苦労人。

 その後、日本生命を経て1992年にドラフト5位で近鉄(現・オリックス)に入団。1年目からユーティリティプレーヤーとして活躍した大島だったが、真価を発揮したのはオリックスに移籍してから。移籍1年目の1996年にイチローの前後を打つ「不動の2番」として日本一に貢献。ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得した。現在は母校・法政大の助監督を務めている。

通算成績:1375試合/1088安打/24本塁打/334打点/71盗塁/打率.261

3番・ショート/田中幸雄

 1995年に打点王のタイトルを獲得し、プロ通算2000本安打も達成している田中幸雄。都城高校(宮崎)では2年時に春夏連続して甲子園に出場するも、いずれも"KK"擁するPL学年に敗れた。強肩・強打の遊撃手として1985年のドラフトで日本ハムから3位指名を受けた。

 プロ3年目には全試合出場を果たすなど、早くから頭角を現し、長きにわたり日本ハムの不動の遊撃手として活躍した。ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞5回と名実ともに「ファイターズの顔」としてプロ野球人生をまっとうした。

通算成績:2238試合/2012安打/287本塁打/1026打点/40盗塁/打率.262

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る