今年の巨人は本当に強いのか。山本昌が分析する好調の要因と「5月危機」の不安 (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Koike Yoshihiro

 先発陣では戸郷翔征が頑張っていて、シューメイカーとC.C.メルセデスの状態がよく、山﨑も形になってきました。赤星が二軍降格となり、あとひとりローテーションに入ってこないといけないのが髙橋優貴です。

 今年はリリーフでの登板もありましたが、本来は先発で投げるべきピッチャーです。首脳陣としては「なんとかしたい」と思ってリリーフで出しているのでしょうが......。5月1日の阪神戦では今季初先発し、6回途中2失点と結果はまずまずでした。去年より投球フォームが横振りになっていますが、その分チェンジアップは抜けているので、うまく使っていけばいいと思います。

 中継ぎでは畠世周、鍬原拓也、今村信貴などが頑張っていますが、盤石にするにはもう1枚加えたいところですね。

 3、4月という短期間で貯金10前後を稼いで、ここからどれだけ増やせるか。20までいけば、「優勝争いトップ」と言えます。25まで貯めると、「優勝するぞ!」となる。ジャイアンツとすれば、あと10個ちょっとをどうやって増やしていくかですね。

 心配な点を挙げれば、菅野と坂本の登録抹消がチームに影を落とさないかどうかです。そう考えると、丸と岡本がチームの中心として引っ張っていけるかがポイントになると思いますね。

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