巨人の55番を背負う秋広優人が語る今季。中田翔に「ライバルと思ってもらえるように食らいつきたい」 (2ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

「一日9合」の米食で大幅体重アップ

――自主トレ期間中、体重アップのために一日9合のお米を食べたと聞きました。どんな食事メニューだったのですか?

秋広 実際にきちんと9合を量ったわけではないですけど、朝はラーメン丼いっぱいのご飯を食べました。昼はお弁当だったり、部屋で食べたりバラバラでしたけど、大盛りの肉とご飯だけの弁当を2つ。夜は朝よりも多い量のご飯を食べました。パスタも普通の量の3倍は食べました。正直、すごくしんどかったです(笑)。でも、トレーナーの方が一生懸命作ってくれるので、感謝して食べました。

――昨年は95キロでした。今年はパワーアップ、飛距離アップを目指してキャンプイン時点で101キロまで増量。キャンプ終了時点ではいかがでしたか?

秋広 結果的にそれ以上の増量はできなかったですけど、101キロは維持できました。キャンプ中は運動量も多くて、「痩せるかもな」と思っていましたが、一生懸命に間食を食べたりして、何とか維持はできました。

――プロ2度目のキャンプが終わって、現在はオープン戦が続いていますが、今年のキャンプのテーマ、そしてその達成度を教えていただけますか?

秋広 このオフの間に体重を増やしたので、力強さだったり、飛距離アップだったりを実感することが今年のキャンプのテーマでした。キャンプ序盤は実戦形式ではなかったので、その実感は持てたんですけど、後半になって実戦が増えてきてからはなかなか納得できるバッティングはできなかったので、そこはまだまだ自分の課題です。

――今季からは、かつて松井秀喜さんが背負っていた背番号55をつけることになりました。秋広選手にとって、松井さんにはどんなイメージがありますか?

秋広 僕は松井さんのジャイアンツ最終年に生まれているので、現役時代のことはわからないですけど、東京ドームの看板に当てたホームランの映像などを見ると、「やっぱりすごいバッターだな」と思います。

――偉大な番号を受け継ぐことへのプレッシャーはありますか?

秋広 新しいユニフォームを着た時には、多くの人から背番号のことを聞かれたけど、それはこの番号をつけることになった時から覚悟していたことでした。まずは55番にふさわしい選手になれるように、プレッシャーに打ち勝ってやっていきたいです。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る