いざ常勝軍団へ。ロッテ・井口監督が明かす令和のデータ野球「すごい時代になりましたよ」 (2ページ目)

  • 村瀬秀信●文 text by Murase Hidenobu
  • photo by Chiba Lotte Marines

── 今年のチームスローガンも「頂点を、つかむ。」という、ド直球を放り込んできました。就任から3年は「マクレ」「マウエ↑」「突ッパ!」などシャレッ気とおかしみのあるコピーでしたが、就任5年目の今年はいよいよ言い逃れなし、勝利への渇望感がひしひしと伝わってきます。

「もう今年の我々には、この『頂点を、つかむ。』ということしかないですから。その強い思いをストレートに表しました。昨年のスローガン『この1点を、つかみ取る。』がとてもよかったんですよ。球場に行けばどこにいても、この言葉が目につくようにスローガンが巡らされていて、選手たちにもかなり強い意識づけができていましたからね。今年の『頂点を、つかむ。』もキャンプ地のいたる場所で見えるように、選手たちはまた1年間この言葉と向かい合うことになるでしょう。......おそらくいま、ZOZOマリンはこの言葉で埋め尽くされている頃ですよ」

── そしてマリーンズは、絶賛チーム改革中です。目標もビジョンを明確に短期・中期・長期とあります。去年、新たに制定された"チーム理念"では"2025年で、令和の常勝軍団になる"ということを宣言し、さらに「中長期の目標」である"Team Voice"が「その1点が明日を変える」。そこに、今年のスローガンをまとめると『常勝軍団になる明日へと変わるため、1点にこだわりつつ、今年は絶対に頂点をつかむ』ということが今年の目標になるということでしょうか。

「2025年に我々がどうなれるのかも、今年の結果次第。それぐらい我々にとって大事な年だと考えています。この2年で『優勝争いができるチームになる』というところまではたどり着くことができました。ここからが、一番難しい"掴みとる"ということです。優勝争いをした経験は選手たちを大きく成長させましたが、やっぱり選手にとって負けることは悔しいんです。このオフの間に『どうすれば優勝できたのか』『そのために自分が何をするべきか』とか、いろいろと考えてくれたはず。そこを経て今年、優勝を掴みとることができたら、選手はもっと成長すると思いますよ」

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る