片岡篤史二軍監督が語る石川昂弥らへの期待。中日から「全国区のスター選手になってもらいたい」

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • 小嶋裕●撮影 photo by Kojima Yutaka

中日二軍監督
片岡篤史インタビュー 中編

(前編:立浪監督は丸くなったが「キャプテンの厳しさ」は健在>>)

 この10年間でAクラスが2回と低迷している中日。チームの再建を託された片岡篤史二軍監督に、中日の選手たちの印象や、コミュニケーションをとる上で心がけていることなどを聞いた。

中日の現状や期待の選手について語った片岡二軍監督中日の現状や期待の選手について語った片岡二軍監督この記事に関連する写真を見る***

――二軍監督として、昨年の秋季キャンプから実際に選手たちと接してきて、チームの雰囲気や印象はどうですか?

片岡篤史(以下:片岡) よく言えば「スマート」で、逆に言えば「大人しい」という感じでしょうか。チームがこの10年間あまり勝てなかったので、目立つ選手が少なかったというのもあると思います。ピッチャーであれば大野(雄大)や、昨年2冠を獲った柳(裕也)がいますけど、野手だと大島(洋平)が何年かタイトル争いをしたりしましたが、大島以外では(ダヤン・)ビシエドぐらいですよね。

 日本人で活躍している野手が少ないのは寂しいです。やっぱり、高橋(周平)や京田(陽太)、木下(拓哉)ら内野手がチームを引っ張っていってほしい。若い20代の選手がどんどん目立つようになっていってほしいですね。みんな接してみると明るいですし、そういう部分も全面に出してもらえる環境づくりも僕たちの仕事だと思います。

――大野投手や柳投手ら実績のあるピッチャーが、秋季キャンプでは存在感を示していましたね。

片岡 大野や柳クラスのピッチャーが、本当にひたむきに練習に取り組んでいました。言い方が悪いかもしれませんが、"アホになって"という感じでしょうか。あれだけの選手が一生懸命に取り組む姿勢は、若い選手にすごくいい影響を与えると思うんです。

――ブレイクが期待されている石川昂弥選手や根尾昂選手、髙橋宏斗選手らを秋季キャンプで見てどう感じましたか?

片岡 石川が東邦、高橋が中京大中京、根尾は岐阜県出身ということで、3人とも地元の選手なんですよね。だから、期待するファンの気持ちもわかります。ただ、それ以外にも伸びしろがあり、「面白いな」という選手はたくさんいますし、僕らはそういう選手たちを一軍の舞台に立てるようにしていかなければいけません。

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