真中満がヤクルト高津臣吾監督に斬り込む。「今季の開幕投手は奥川恭伸?」「中継ぎの疲弊は?」 (2ページ目)

  • 長谷川晶一●構成 text by Hasegawa Shoichi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

ヤクルトの期待や課題を高津監督に伝える真中氏ヤクルトの期待や課題を高津監督に伝える真中氏この記事に関連する写真を見る真中 代打陣からしたら、監督がそんな思いを持っていてくれるのはうれしいと思いますよ。こんなことを言ってはいけないけど、クローザーは絶対に失敗できないけど、代打は3回か4回に1回打てばいいわけだから緊張感の度合いは違いますよ。でも、監督がそこまで代打陣を大切に思う感覚があると選手としてはやりがいがありますよ。

高津 本人としては、「もう一度レギュラーに」という思いはあると思うけど、川端は代打として毎日、本当にいい準備をしてくれましたね。だからこちらとしては、「次に9番に回った時に合わせてくれ」とか、「スコアリングポジションにランナーがいたら出てもらうけど、いなければないからね」と、なるべく早めに伝えることを心がけていました。

【幻の第7戦、第8戦の先発投手は?】

真中 高津監督、私事ですが、僕はシーズン代打安打31本のプロ野球記録を持っているんです。去年の川端はシーズン30本のところで登録抹消になりましたけど、あれは「真中への忖度だった」というウワサがあるんですけど(笑)。

高津 記録へのカウントダウンが始まって、30本目を打って、記録更新は時間の問題だというところまでいったんですけどね。僕としてはすぐに真中さんの記録を更新してほしかったけど(笑)。でも、本人の身体が万全の状態じゃなくて、残り3試合くらいの時に、「どうする?」って聞いたら、本人が「ポストシーズンに備えます」と言ったので外したんです。

真中 世間的には高津監督が「真中の記録に忖度した」と言われているけど......。

高津 実際のところは「真中の怨念」です(笑)。

真中 やめてくださいよ(笑)。でも、結果的にはシーズン31本目が日本シリーズのあの一打につながったわけですからね。

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