引退表明も兄・川端慎吾の言葉で復帰を決意。女子野球のレジェンドが新チームを結成 (2ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

ーー昨シーズンは、真中満さんが記録した年間代打安打記録まであと2本となる30安打で登録抹消。ポストシーズンに臨むことになりました。

川端 妹としては、ぜひ新記録を作ってほしいという気持ちで見ていました。でも、ペナントレース終盤、実際のところは試合に出られるコンディションじゃなかったようなんです。兄に記録のことを聞いたら、当然のように「全然、気にしてないよ」って言っていました。自分の記録よりもチームの勝利、優勝を最優先に考えている兄を見て、すごい、カッコいいなって、素直に思えましたね。

【「兄も私も、プレー姿は父にソックリ」】

ーー以前、元ヤクルトの今浪隆博さんが友紀さんのバッティング練習を見て、「おっ、慎吾や、慎吾がいる!」と、とても興奮していました(笑)。実際に兄妹は、バッティングフォームが似ていますが、意識しているんですか?

川端
 意識的に参考にしているというよりは、勝手に似てきているんだと思います。兄には技術的なことはいろいろ教わっているけど、兄のマネをして打とうと思ったことは一回もないです。だけど、打席での仕草や走り方については「めちゃくちゃ似てるよ」って、周りの人からはいつも言われています。自分でも、自分の走り方はオジサンっぽいと思います(笑)。

ーー自分でも兄に似ていると思いますか?

川端 思います。でも、じつは私も兄も父に似ているんです。父はいつも「川端慎吾に似ているね」って言われるらしいんですけど、「アイツがオレに似てるんや!」って言い返しているみたいです(笑)。それぐらい、父と兄と私は似ているみたいです。

ーー兄と妹と同様に、大阪・貝塚ヤングで監督を務めるお父さんも、右投げ左打ちなんですか?

川端
 父は右投げ両打ちです。バッティングフォームもそうですけど、どちらかと言うと、ボールの見逃し方とか、バットの出し方とか、サインを見る仕草とか、細かいところがソックリらしいです(笑)。

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