中島宏之、石川雅規、田中将大...大偉業に挑む男たち。今季プロ野球で達成されそうな記録はこれだ! (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 ホームランに目を移すと、現役最多は中村剛也(西武)の442本。今シーズン35本塁打を放てば、金本知憲(元阪神など)を抜いて歴代10位に躍り出ることになる。

 また、節目の本塁打記録に挑むのは以下の選手たちである。

◎通算250本塁打
山田哲人(ヤクルト)/248本塁打(残り2本)
浅村栄斗(楽天)/230本塁打(残り20本)
丸佳浩(巨人)/224本塁打(残り26本塁打)

◎通算100本塁打
森友哉(西武)/94本塁打(残り6本)
島内宏明(楽天)/83本塁打(残り17本)
大山悠輔(阪神)/81本塁打(残り19本)

 通算1000打点を目指すのは5人。

松田宣浩(ソフトバンク)/984打点(残り16打点)
中島宏之(巨人)/974打点(残り26打点)
中田翔(巨人)/957打点(残り43打点)
坂本勇人(巨人)/911打点(残り89打点)
浅村栄斗(楽天)/908打点(残り92打点)

 前年の数字を見れば今シーズン中の達成は射程圏内だが、はたして5人とも成し遂げられるのか注目したい。

【200勝に挑む田中将大と石川雅規】

 投手にとっての花形は、なんといっても200勝だ。日米通算ながら200勝に最も近いのは田中将大(楽天)であり、NPB通算なら石川雅規(ヤクルト)である。

◎日米通算200勝
田中将大(楽天)/181勝(残り19勝)

◎NPB通算200勝
石川雅規(ヤクルト)/177勝(残り23勝)

 とくに1990年以降、NPBだけで200勝した投手は、北別府学(広島/1992年)、工藤公康(巨人など/2004年)、山本昌(中日/2008年)の3人しかおらず、極めて難しい記録なのかがわかる。200勝を最大の目標とする石川が、この偉大な数字に1勝でも多く近づけることを期待したい。

 ちなみに石川は、あと47イニングを投げれば史上28人目の通算3000投球回に到達。2000年以降にプロ入りした選手として初の偉業になる。

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