DeNA三浦大輔監督が語る屈辱のシーズン「勝ちたい思いがつのるほど視野が狭くなっていった」。来季へ向け「もうやり返すしかない」 (4ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by Koike Yoshihiro

── あと気になるのは、昨年のドラフトで三浦監督がクジを引き当て、背番号18を授けたドラフト1位の小園健太投手です。

「非常にポテンシャルの高い投手で、ストレートも変化球もいいとても楽しみな存在です。1年目から出てきてくれればとは思いますが、高卒ルーキーですし、ここは慎重に見極めていきたいですね。チームとしても小園が将来ベイスターズを背負う存在に育てていかなければいけませんから」

【経験豊富なコーチ陣に期待すること】

── そんな選手たちを見極め育てるのが首脳陣のひとつの役目になりますが、今季は新コーチたちが多く加入したことも大きな話題になりました。まず14年ぶりにチームに戻ってきた野手総合コーチの石井琢朗コーチに期待するところは。

「経験豊富なコーチですし、まず打撃においてはチームバッティングの重要さを選手たちに指導してもらいたいですね。アウトになるにしても、意味のある、得点につながるバッティングとは何なのかと」

── 石井コーチは極端なことを言えば、ヒットが出なくても得点を狙いにいくタイプですから、DeNAの野球がどう変わるか楽しみです。

「そのためには走塁の技術も大事になります。足の速さというよりも、ひとつ先の塁を狙う積極性というか、足が速い遅い関係なくチーム全員に浸透させなければいけません、石井コーチにはしっかりそのあたりを落とし込んでもらえればと思っています」

── メジャーなど海外での経験が豊富な斎藤隆コーチは、チーフという立場でチームに加わります。

「ピッチャーたちが迷うことなくゲームに集中できるよう、チーフという立場で投手陣全体をまとめてもらいます。斎藤コーチの日本や海外での経験はチームの武器になると思っていますし、私が18歳の時からのおつき合いですが、非常に熱いハートを持った方です。選手目線に立って考えてくれるので、投手陣としっかりとコミュニケーションを取ってくれると思います」

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