柳田悠岐×吉田正尚のスラッガー対談。互いの印象や来季の目標、期待する若手選手などを語りつくした (4ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi
  • photo by Sankei Visual

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 2人は、イベント後も各メディアからの質問に対応した。

 もともと、糸井嘉男(阪神)が主催する自主トレがきっかけで、「2017年のオフにグアムで会った」(吉田)という両選手。その後も交流を深めたが、吉田は今オフから独立。「ギータさんに教わったことを後輩に伝えて、何か感じてもらえたら」という思いを胸に、「僕と同じ右投げ左打ちで期待している」という来田涼斗、佐野如一ら若手選手と始動することになった。

「リーグ連覇と日本一、個人タイトル獲得を目標にして頑張っていきたい。コロナ禍が収束してから、みなさんに球場に足運んでもらって、必死なプレーを見てもらえる1年にできたらと思います」(吉田)

 そんな吉田が、「練習に向かう姿勢など、一緒に過ごすだけでさまざまなものが身についた」と口にする柳田の自主トレには、新たに清宮幸太郎(日本ハム)を迎え入れることが決定。プロ5年目で伸び悩む清宮が、浮上のきっかけを掴めるかにも注目が集まるだろう。

 柳田は「来年は、自分たちがあの舞台(日本シリーズ)に立てるようにチームをけん引して、オリックスを倒せるように頑張りたい」と意気込む。来季の新キャプテンとしては、「スイングがすばらしく、とてつもないパワーも秘めている。経験を積んで感覚を掴めば、とんでもない成績を残す可能性がある」と話すリチャードら、若手選手たちの活躍にも期待を寄せた。

 パ・リーグを代表する主砲2人が、それぞれの思いを胸に挑む2022年に注目したい。

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