2021.12.22

鈴木誠也に1億ドル以上の契約金なら「契約不要」の声も。米メディアが報じる「争奪戦」参加チームの思惑と現状

  • 澤良憲●取材・文 text by Sawa Yoshinori
  • photo by Kyodo News

【レッドソックスも有力だが......】

 一方で、「レッドソックス、ヤンキース、そして、ブルージェイズが鈴木の獲得に積極的に動いている」と、『ボストン・スポーツ・ジャーナル』が12月4日付の記事で伝えている。中でも、同メディアの地元であるレッドソックスはかなり有力と目されているようだ。右翼手のハンター・レンフローをトレードで放出したことに加え、今季途中にナショナルズから加入し、右翼手としても起用されていたカイル・シュワーバーもFAとなっていることが理由だ。

 別の地元メディア『CBSスポーツ・ボストン』も、「(鈴木は)レッドソックスの右翼手を5年任せられる可能性がある」とコメント。鈴木の守備力と強肩(5度のゴールデングラブ賞や今季セ・リーグ最多の13補殺記録)に期待を寄せる。ただ、鈴木にはメジャーでの実績がなく、契約金も6000万ドル(約68億円)以上とも言われていることから、同メディアはほぼ同額となるシュワーバーとの再契約も進言していた。

 鈴木とシュワーバーのいずれかを狙っている球団は他にもある。レンジャーズだ。このことは、地元紙『ダラス・モーニングニューズ』の12月11日付のコラムで言及されている。

 今季ア・リーグ西地区で最下位に沈んだレンジャーズは、11月29日までに、FA選手と総額5億6120万ドル(約637億9160万円)の超大型契約を結び話題となった。補強はまだ終わっておらず、今後は外野手の獲得が予想されているが、それほど大きな投資はしないようだ。そういった条件から、コラムでは「鈴木とシュワーバーが(予算的に)適している」と述べられている。ただ、「レンジャーズは左打者を必要とするかもしれない」とも書かれており、シュワーバーの交渉が優先される可能性も示唆されていた。

 他に鈴木の獲得に積極的だと噂されているヤンキースやブルージェイズについては、今のところ情報は少ない。特にヤンキースはすでに外野陣が埋まっている状態だ。それでもヤンキースの専門メディアは鈴木の獲得を進言するコラムをいくつも出しており、スポーツ専門メディア『オーダシー』も「ヤンキースは鈴木に興味を持つかもしれない」と、その動きに注目している。