2021年の引退選手でオーダーを組んだら? 投打ともプロ野球を盛り上げた超豪華メンバーがずらり (4ページ目)

  • Text by Sportiva

<5番・ファースト> 亀井善行(巨人 39歳/右投左打)

 毎年のように力のある選手が加入する巨人において、熾烈な外野手争いのなかで存在感を放ち続けた。勝負強いバッティングだけでなく、打球への反応や送球など守備能力も高く評価されていた名外野手だったが、今回の企画では内野手不足によりファーストでの起用に。

 大きくブレイクしたのは2009年。守備力が買われて日本代表に選ばれ、3月のWBCに出場。レギュラーシーズンでは134試合に出場して142安打、25本塁打を放ち、日本ハムとの日本シリーズ第5戦では、1点ビハインドの9回裏に同点ホームランを放って逆転勝利を呼び込んだ。同年には初のゴールデングラブ賞も受賞している。

 キャリア終盤もレギュラーとしての起用が多かったが、2020年9月の左脚内転筋のケガで麻痺症状が残ったこともあって引退を決意。シーズン終了後、一軍外野守備兼走塁コーチへの就任が発表された。

■通算成績 1413試合 1069安打 打率.257 101本塁打 462打点 61盗塁 314四球

<6番・セカンド> 中井大介(巨人、DeNA 32歳/右投右打)

 巨人では、長打力があり内外野の守備をこなす選手として長く活躍を期待された。2012年には二軍で打率.323を残し、48打点と116安打で打点王・最多安打の二冠に輝く。しかし一軍ではレギュラー陣の高い壁に阻まれ、2017年にはセカンドで90試合に出場するも翌年は成績を落とし、自由契約となった。

 2018年オフのトライアウトを受けると、右中間への二塁打など3打数1安打、2四球とアピールし、DeNAが獲得を発表した。移籍1年目は開幕一軍で迎え、その後は代打として活躍。今年10月の横浜スタジアムでの巨人戦が引退試合では、代打で登場してライト前ヒット。試合後の引退セレモニーでは両球団の選手からメッセージが送られた。

■通算成績 506試合 228安打 打率.243 16本塁打 65打点 11盗塁 71四球

<7番・レフト>  藤井淳志(中日 40歳/右投両打)

 遠投で125mを記録する中日の強肩・外野手で、落合博満監督時代から重宝された。スイッチヒッターで1発もあり、通算打率などからも今回は6番でもよかったが、下位打線からのチャンスメイクを考えて7番に。

 2005年の大学生・社会人ドラフト3位で入団。中日では福留孝介以来7年ぶりとなる新人開幕スタメンを勝ち取るも、一軍での出番はなかなか増えず。しかし2008年にはドミニカ共和国のウィンターリーグにも派遣されるなど着実に力をつけ、和田一浩、平田良介、大島洋平など外野手の強力なライバルがいるなかで、2013年から2018年は毎年100試合前後に出場するなどチームに貢献した。

 ファンサービスも積極的に行ない、明るいキャラクターでもファンに愛された。バンテリンドームでの引退試合では、同じく引退を発表した山井大介と共に先発出場。「1番・ライト」の藤井は見逃し三振も、堂上直倫から花束を渡され、中日ひと筋16年のプロ生活に終止符を打った。

■通算成績 1094試合 634安打 打率.262 45本塁打 273打点 46盗塁 159四球

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