2021年の引退選手でオーダーを組んだら? 投打ともプロ野球を盛り上げた超豪華メンバーがずらり (2ページ目)

  • Text by Sportiva

<抑え> デニス・サファテ(広島、ソフトバンクなど 40歳/右投)

 投手陣の最後を託すのは、シーズン最多セーブ記録を持つ助っ人クローザー。来日1年目の2011年は広島で35セーブを挙げ、西武を経て2014年にはソフトバンクへ。2015年から3年連続でセーブ王に輝いている。

 150キロ後半のストレートとフォークで多くの三振を奪う一方、四球や被本塁打が少なく、2014年から4年連続で「60登板以上・防御率1点台」と抜群の安定感を誇った。特に圧巻だったのは2017年。レギュラーシーズンでは66登板で防御率1.09、NPB最多記録となる54セーブを記録した。

 同年のDeNAとの日本シリーズでは、第2、3戦でセーブを挙げ、第6戦は9回表から登場して3イニングをピシャリ。11回裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだ快投は「サファテの36球」とも呼ばれた。その活躍で日本シリーズMVPに輝き、レギュラーシーズンMVPとダブル受賞している。

 翌年からは股関節のケガに悩まされ、手術を行なうも復活はならず。それでも引退発表後には、その功績を称える声が相次いだ。

■NPB通算成績 427登板27勝20敗 234セーブ48ホールド 防御率1.55

■MLB通算成績 92登板(4先発)5勝4敗 8ホールド 防御率4.53

【俊足好打の選手たちが揃った野手陣】

<1番・ショート> 鳥谷敬(阪神、ロッテ 40歳/右投左打)

「3番・ショート」の印象も強いが、巧みなバットコントロール、抜群の選球眼で出塁率も高く(2011年は最高出塁率、2013年から2年連続で4割越え)、なおかつ俊足ということからリードオフマンに。

 球界屈指の守備の名手でもあり、プロ入り1年目から1軍で起用され、翌2005年から2017年までシーズン全試合出場を果たすなど体も強かった。2013年のWBCでは、チャイニーズタイペイ戦の1点ビハインドで迎えた9回表2アウトから、2塁への盗塁を決めて井端弘和の同点タイムリーを導き、日本中のファンを熱狂させた。

 2017年に2000本安打を達成するも、翌年から出場機会と共に打撃成績も落ちていく。2019年には事実上の引退勧告を受けたが、現役にこだわって阪神を退団し、翌年の春にロッテ入団が決定。主に代打での出場ではあったが、若手の見本としてもチームに貢献した。

 引退後の去就は未定だが、将来的に指導者になることへも意欲を見せており、何年か後に再びユニフォーム姿が再び見られる日が来るかもしれない。

■通算成績 2243試合 2099安打 打率.278 138本塁打 830打点 131盗塁 1055四球

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