2021.12.07

22試合連続無失点、1試合3本塁打、15失点大炎上…明暗くっきりだったドラフト1位のルーキーたち

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kyodo News

 大卒ながら渡部健人(西武)も1年目はファーム中心の1年を過ごした。体重112キロの巨漢スラッガーで、ポスト中村剛也の期待を背負う。イースタンリーグでは90試合で打率.228、19本塁打、64打点。清宮幸太郎(日本ハム)と並んでイースタン本塁打王に輝いた。一軍では4月4日にプロ初安打を本塁打で飾るも、6試合17打席を経験して、安打はこの1本のみに終わった。

■プロの壁にぶち当たった3人の即戦力ルーキー

 高い期待を受けながら、思うような結果も出なかった選手もいる。

 入江大生(DeNA)は明治大4年秋にかけて状態を高め、ドラフト時にはDeNAの単独1位指名に驚きの声も上がった。1年目の今季は開幕ローテーション入りも4戦4敗、防御率7.85と結果を残せなかった。8月には痛みのあった右ヒジのクリーニング手術を受け、シーズンを終えている。とはいえ、DeNAのスカウト陣は潜在能力も含めて入江を評価したはず。ドラフト2位の牧秀悟が栗林とハイレベルな新人王争いを展開するほどの活躍を見せただけに、入江の2年目以降の巻き返しに期待したい。

 平内龍太(巨人)もまた、一軍登板わずか3試合で0勝1敗、防御率14.40。成績だけを見れば苦しんだが、年間通してファームで投げ続けた点を評価すべきだろう。亜細亜大4年に進学する直前に右ヒジのクリーニング手術を受け、昨秋リーグ戦で最速156キロをマークするなど猛アピールの末にドラフト1位指名を勝ち取った経緯がある。間違いなく素材はいいだけに、長い目で見守りたい。フェニックスリーグでは先発で起用され、10月27日の西武戦で8者連続三振をマークしている。

 もっとも苦しいルーキーイヤーを過ごしたドライチは、木澤尚文(ヤクルト)かもしれない。イースタンリーグでは22試合の登板で2勝8敗、防御率6.07。10月16日のフェニックスリーグ・阪神戦では4回1/3を投げて、17安打15失点と大炎上した。