2021年外国人選手たちの通信簿。高木豊による4段階評価でセ・リーグは明暗クッキリ (5ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

DeNA【△】

 コロナ禍の影響により、主軸として計算できるタイラー・オースティンやネフタリ・ソトが開幕に間に合わなかったことが響いた。セットアッパーのエドウィン・エスコバーは、今季も61試合に登板するなど"鉄腕ぶり"を発揮した。

「『男は黙って投げるだけ!』といった感じのエスコバーは、相変わらずタフでしたけど、彼の実力からすると物足りなかった。シーズン途中で加入した先発の(フェルナンド・)ロメロは球に力がありますし、制球力も優れています。後半戦だけで5勝を挙げましたから来季に期待できますね。

 オースティンは期待通りでした。彼が打った時はほとんど勝っていましたね。東京五輪のアメリカ代表で戦った影響もあってか、疲労困憊で最後にケガをしましたけど、十分に活躍しましたね。キャンプもできなかった状況も考えれば、開幕からプレーできていたら本塁打王を獲っていたかもしれない。チームにもうまく馴染んでいる印象です。

 ソトは2年連続の本塁打王だったことを考えると物足りないですが、合流が遅れたことを踏まえると及第点。ただ、打率が悪かった。もう少し打率も残せるバッターだと思うんですけど、今年は荒さが目立ちましたね。

 ここ数年のDeNAは、助っ人外国人がだいぶチームの勝敗を左右してきた、"背負ってきた"印象があります。それなりに頑張ったので〇をつけたいところですが、チームが最下位ということを考えると△ですかね」

【主な助っ人外国人の成績】
(野)オースティン 107試合 打率.303 28本塁打 74打点 出塁率.405 OPS1.006
(野)ソト 123試合 打率.234 21本塁打 62打点 出塁率.302 OPS.738
(投)エスコバー 61試合 4勝4敗 32ホールド1セーブ 防御率3.38 

(パ・リーグ編>>)

元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア

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