ドラフト目玉の森木大智と9歳差。事実上の「引退宣告」を乗り越え指名を待つ"もうひとりの高知の剛腕" (2ページ目)
しかし、彼は再び高知のマウンドに帰ってきた。
「もっとレベルアップして、即戦力としてプロに行ければいいと思ったんです」
テーマは「圧倒」。失意を越え、年齢に抗う平間凜太郎の挑戦が高知の地で再び始まった。
【柳裕也直伝「ナイアガラカーブ」の進化】
2020年末は高校時代を過ごした山梨の地で、他の独立リーガーたちと共に合宿に入った。現在山梨学院大監督を務める高校時代の恩師・須田喜照氏からグラウンドを提供してもらっての投球練習や、パーソナルジムでのトレーニングに努めた平間。結果、スクワットで持ち上げられる重量が200キロから270キロに上がるなど飛躍的に筋力アップ。制球力やボールの質が向上を見せた。
同時に進化したのが「ナイアガラカーブ」である。
もともとは、柳裕也(中日)に教わった変化球だ。世田谷シニア時代に選出された日本代表でチームメイトだった柳。「高校2年の夏、甲子園の開会式で再会した時に教わった」という握りが原型になっているという。
ナイアガラカーブのリリース時のイメージを説明する平間
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