2021.10.06

真中満がヤクルトの「3位予想」を撤回。優勝へ投手・野手のキーマンは?

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

セ・リーグ上位3チームについて語った真中満氏セ・リーグ上位3チームについて語った真中満氏 この記事に関連する写真を見る ーー五輪、パラリンピック期間中は本拠地である神宮球場が使用できず、地方遠征が続き、東京ドームを本拠地とする日々が続きました。この点についてはどのように見ていますか?

真中
 地方での主催試合が続いたのは本当に大変だったと思うけど、神宮球場が使えずに東京ドームを使っていたことについては「不利だ」とは思わないし、むしろ有利だったと思いますよ。遠征続きの8月の暑い時期に空調設備のあるドームは選手たちにとって、やはり快適ですから。今までだったら神宮に3万人が入ったとして、2万人以上がヤクルトファンで、相手ファンが1万人くらい。そうなるとかなり有利だったけど、上限5000人とか1万人だと、本拠地開催のメリットもそんなに大きくないですからね。

ーー確かに、コロナ禍以前の甲子園は球場全体が黄色に染まり、マツダスタジアムは真っ赤でした。やはり、ビジター球場の「圧」は大きなプレッシャーになるんですか?

真中
 一応、選手たちは「気にならない」と口にはするけど、ぶっちゃけ気になりますよ(笑)。相手の雰囲気に飲み込まれるというか、ピンチになると「何か起きるんじゃないか」という考えになりますよね。僕の監督時代、甲子園、そしてマツダでは独特のプレッシャーを感じていたけど、今は入場制限もあるし、大きな声での応援もできない。そうしたこともあって、今年はビジター球場での成績もいいんだと思いますよ。

【ライバル阪神、巨人の現状分析】

ーーさて、激しいデッドヒートを繰り広げている阪神タイガース、読売ジャイアンツについて伺いたいと思います。それぞれの印象、現状について教えてください。まずは阪神についてお願いします。

真中
 阪神は勢いに乗せると怖い打線だという印象があるんだけど、ここにきて全体的に調子を落としている。ちょっと落ちるピッチャーなら打てるけど、一線級の投手になると完璧に抑えられる。そして、前編でもチラッと話したように中継ぎ陣を見ると、岩崎(優)と(ロベルト・)スアレスぐらいしかめどが立たない。競ったゲームではヤクルトのほうが有利だと見ています。