2021.10.04

今季の助っ人MVPは誰か?【セ・リーグ編】。DeNA最下位でも三冠王なら…

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Jiji Photo

 年俸約1億2500万円のエリック・テームズは4月のイースタン・リーグ9試合で打率.500、4本塁打、15打点と打ちまくり、今季の活躍を予感させた。だが、1軍初出場となった4月27日のヤクルト戦でアキレス腱を断裂。1試合2打数2三振の記録を残し、8月に自由契約となった。

 そのテームズに代わって来日した年俸約3300万円のスコット・ハイネマン外野手は、2週間の隔離期間などを経て1軍デビューしたものの10試合で打率.160、0本塁打、2打点と振るわず。9月末に体調不良を理由に帰国した。

 残念な結果に終わった助っ人の多いなか、MVP級の働きをシーズン当初から見せたのが守護神のチアゴ・ビエイラだ。8月13日の中日戦ではNPB史上最速の166キロをマークするなど、剛速球と精度の高いスライダーを武器に32試合連続無失点のNPB外国人新記録を樹立。7・8月は登板12試合0勝0敗9セーブ、防御率0.00点で月間MVPにも輝いた。

 ビエイラが「助っ人MVP」の評価を得られるかは、ペナントの行方が決まるシーズンラスト1カ月で前半戦に見せたピッチングを取り戻せるかにかかっている。9月8日に登録抹消された右ひじの違和感からは復調して今は一軍復帰しているが、投球内容は戦線離脱前の出来には及ばないものだった。完全復調して逆転優勝に貢献できれば、助っ人MVPにふさわしいと言えるだろう。

 プロ野球が2リーグに分裂した1950年以降、セ・リーグでレギュラーシーズンMVP(最優秀選手)に外国人選手が輝いたのは7選手(8シーズン)いる。1985年のランディ・バース(阪神)、1989年ウォーレン・クロマティ(巨人)、1992年ジャック・ハウエル(ヤクルト)、1995年トーマス・オマリー(ヤクルト)、2001年ロベルト・ペタジーニ(ヤクルト)、2008年・2009年アレックス・ラミレス(巨人)、2013年バレンティン(ヤクルト)。