高木豊が語るセ・リーグ優勝争い、阪神より巨人が有利な理由。ただし「ヤクルトも乗ったら本当に怖い」 (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei visual

――中日、広島、DeNAのAクラス入りは厳しいというお話でしたが、チャンスがあるとすればどのチームになりますか?

高木 あるとすれば、DeNAかなと思います。打線がいいのと、今永(昇太)が前半戦途中から投げられるようになりました。その代わりに濵口(遥大)が故障で離脱しましたが、後半戦はいけそうで、投手陣が揃ってきているのは明るい材料です。

 ただ、問題は「走塁」です。打っても盗塁ができませんし、走塁も次の塁を狙えていません。足の速い・遅いは走塁にあまり関係ない。ヒット3本で1点も取れないとか、とにかく走塁の意識が低すぎます(8月22日試合終了時点でチーム盗塁数はリーグワーストの21個)。

 横浜スタジアムは狭い球場なので、ホームランを期待するというのはわかりますが、ホームランよりも確率が高い得点の取り方は何なのか、という意識を持っていないと。盗塁だけでなく、1本のヒットでふたつ目の塁を狙うとか、そういうのがないですよね。だから、チャンスは作れるんだけど点が取れない。そうした課題をクリアしないと上位を狙うのは難しいでしょうね。

――ありがとうございます、続いて、パ・リーグの展望をお聞きしたいと思います。

高木 わかりました。

(中編:パ・リーグの優勝争いで「一番面白い」チームは?)

元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア

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