2021.07.15

佐藤輝明も大暴れなるか。大谷、清原などオールスターで活躍した怪物ルーキーたち

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

 第1戦では5回から「1イニング限定」でマウンドに上がり、打者・中村紀洋(DeNA)との対戦で最速157kmを記録。大谷がボールを投げるごとに札幌ドーム全体がどよめき、絶えず大きな拍手が送られた。1回を2安打無失点に抑えたあとは左翼を守り、打撃では2打数無安打だったが、ヒットの打球処理での好返球などで魅せた。

 第2戦では、高卒ルーキーとしてオールスター初となる1番打者(右翼)で出場。第1打席に巨人のルーキー・菅野智之の150kmの直球を右中間に弾き返す二塁打を放つと、続く第3戦では途中出場で適時打をマーク。高卒ルーキーが球宴で打点を挙げたのは、1986年に清原和博が本塁打を放って以来だった。

 同年、大谷は投手として13試合に登板し、3勝(0敗)、防御率4.23。打者として77試合に出場し、打率.238、3本塁打、20打点をマークするなど、二刀流プレーヤーとしての第一歩を踏み出した。

 ここまで紹介した選手は活躍こそしたもののMVPは受賞していない。初のルーキーでのMVP受賞者は、1980年のオールスターゲームに出場した岡田彰布(阪神)。第1戦に代打で出場すると、逆転となる3ランホームランを放った。この時の岡田の年齢は22歳7カ月で、当時のオールスター代打本塁打の最年少記録。2015年に森友哉(西武)がその記録を更新(19歳11カ月)するまでその記録を保持していた。

 オールスターゲームで歴代最多7回のMVPに輝き、"お祭り男"と呼ばれた清原和博も忘れてはならない。ルーキーで出場した1986年のオールスターゲームではセパ対抗のホームラン競争(各リーグ3選手ずつ)に登場。石嶺和彦(阪急)が10球中3本、ブーマー・ウェルズ(阪急)が10球中5本の本塁打を放ったあと、清原は広角に面白いようにボールを飛ばし、10球中7本をスタンドイン。ベンチで見守っていた山本浩二(広島)ら、当時の名打者たちが唖然とする表情が印象的だった。