侍JAPANのエースや抑えは誰か。山本昌が東京五輪に挑む24人を選んだ (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 一塁手には経験があって貴重な右打者の浅村か、若くてさらなる成長が見込める村上。今季状態がよく、守備面で欠かせない菊池を二塁に。守備力と走力、侍ジャパンでの経験を買って源田を遊撃に。バックアップの遊撃手として、守備力の高い今宮を入れました。

 三塁手は岡本和真(巨人)と迷った末に、大山を選ばせてもらいました。彼の長所は打率を残せる上に、長打も打てる点。三塁守備も安定していますし、侍ジャパンにとって大きな戦力になるはずです。

 外野陣は吉田正、柳田、鈴木誠、栗原の4人は「絶対に外せない」と真っ先に入れました。吉田正、柳田、鈴木誠は打線の中軸として、欠かせない戦力です。

 栗原は私がとくに買っている選手です。非常時に「第三の捕手」としての役割をこなせる上に、打者としての能力も急激に上がっている。ボール球に手を出さない選球眼のよさがあり、難しいボールをカットできますから。

 代走要員として周東のような走れる選手もほしいですね。外国人投手はクイック動作が大きいので、盗塁しやすいですから。無死一塁のチャンスを無死二塁に、うまくいけば無死三塁まで広げられるランナーがいるのは大きいです。

 12球団から最低1名は選びたかったのですが、迷った末に今回の24名を選出させてもらいました。DeNAなら代打の切り札になりうる佐野恵太、ロッテなら今季調子がよくパンチ力のある打撃が魅力の中村奨吾、日本ハムなら打撃技術が高い近藤健介も本当なら入れたかった選手たちです。

 いずれにしても、侍ジャパンに選ばれる24名はすばらしい選手になることは間違いありません。日本を代表する精鋭たちの活躍を楽しみにしています。

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