2021.05.08

高橋由伸も菅野智之も手にできず。平成以降のハイレベルな新人王争いBEST5

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi
  • photo by Sankei Visual

●第4位 2013年
最多勝の小川、球団初の日本一に貢献した則本が新人王に

 この年のセ・リーグ新人王の本命は、"浪人生活"を経て巨人に入団し、1年目から13勝をマークした菅野智之、大阪桐蔭で甲子園春夏連覇の実績を引っ提げてプロ入りした、阪神の藤浪晋太郎(10勝)だった。しかしそのふたりを抑えたのが、ヤクルトにドラフト2位で入団した小川泰弘だった。

 独特な足を高く上げるフォームからの速球を武器に16勝を挙げた小川は、この年の最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。2ケタ勝利を挙げた菅野投手を票数で大きく引き離し、新人王に輝いた。

 パ・リーグでは、15勝を挙げた楽天の則本昂大が新人王に。チーム初となる日本一に貢献した実績もタイトル獲得を後押しした。

 この年は新人王を逃したメンバーも豪華。今や"二刀流"でメジャ―を席巻する日本ハムの大谷翔平、のちに日本を代表するエースになるソフトバンクの千賀滉大は、育成契約からリリーフで頭角を現した。同じく育成契約出身の西野勇士(ロッテ)も奮闘。プロ2年目でオリックスのセットアッパーに定着し、40ホールドを記録して「最優秀中継ぎ」に輝いた佐藤達也の活躍も印象的だった。

【セ・リーグ新人王候補 主な成績】
☆小川泰弘投手(創価大→ヤクルト)26試合16勝4敗 防御率2.93
他の獲得タイトル・・・最多勝、最高勝率

菅野智之投手(東海大→巨人)27試合13勝6敗 防御率3.12
藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭高→阪神)24試合10勝6敗 防御率2.75

※投票結果:小川252票、菅野13票、藤浪8票

【パ・リーグ新人王候補 主な成績】
☆則本昂大・投手(三重中京大→楽天)27試合15勝8敗 防御率3.34

佐藤達也・投手(Honda→オリックス)67試合2勝4敗40H 防御率1.73  
獲得タイトル・・・最優秀中継ぎ
大谷翔平(花巻東高→日本ハム)
【投手】13試合3勝0敗 防御率4.23【野手】77試合 率.238 3本塁打 20打点
西野勇士・投手(新湊高→ロッテ)24試合9勝6敗 防御率3.80
千賀滉大・投手(蒲郡高→ソフトバンク)51試合1勝4敗1S17H 防御率2.40 

※投票結果:則本223票、佐藤4票、大谷4票、西野1票、千賀1票