イチロー、松井秀喜がコーチ陣入り!? 松村邦洋が語る「夢のタイガース首脳陣」

  • 菊地高弘●取材・文 text by Kikuchi Takahiro
  • 小泉賢一郎●撮影 photo by Koizumi Kenichiro

夢の首脳陣
阪神タイガース編

 あの人がひいきチームの監督だったら――。野球ファンなら誰しも一度はそんな夢想に胸を躍らせたことがあるだろう。現実感などお構いなしに、ただ野球ファンの妄想でコーチングスタッフを編成してみたらどんな豪華布陣が誕生するだろうか。そこで阪神ファンとして知られるお笑いタレント・松村邦洋さんに、偉大なOBから故人までフル動員した「夢のタイガース首脳陣」を考えてもらった。

お笑いタレントの松村邦洋さんに「夢のタイガース首脳陣」について語ってもらったお笑いタレントの松村邦洋さんに「夢のタイガース首脳陣」について語ってもらった
●監督
掛布雅之(元阪神)

 今年は矢野燿大(あきひろ)監督がすごく頑張って、阪神は最高のスタートダッシュを切りました。だから本当は矢野さんを監督に挙げたかったんですけど、今回は「夢の首脳陣」ということで掛布さんを挙げさせてもらいます。

 2016年に二軍監督就任が実現した時もうれしかったですが、やっぱり掛布さんには阪神の縦縞のユニフォームがよく似合います。

 掛布さんの魅力は、選手の長所を褒めて伸ばしてくれるところ。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」の山本五十六方式が、今の時代に合っていると思うんです。

 テレビの世界も昔はADが上司に「バカヤロー、死ね、この野郎!」とひどい罵倒を受けて、「ちくしょう!」と思える人だけがのし上がっていきました。でも、今はそんな時代じゃありませんよね。

 今は「こうやってカンペを出したらどう? キミならできるよ」とスタッフも褒めて伸ばす時代になりました。関根勤さんのように若手芸人の長所を褒めることで、気づいたら短所が消えていく。そんなやり方が今の時代に合っていると思うんです。

 今の阪神には高山俊選手や江越大賀選手など、高い能力を持ちながら力を発揮できずにいる選手もいます。彼らの長所を生かせたら、さらに戦力アップするのは間違いありませんからね。

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