「栗林はレベルが違う、小園は鍛錬が必要」河田ヘッドがカープ好調の要因と若手を語る (4ページ目)

  • 永田遼太郎●取材・文 text by Ryotaro Nagata
  • photo by Kyodo News

―― 次に若手選手についてうかがいます。現在、カープは會澤選手、石原貴規(ともき)選手、坂倉将吾選手が日によってマスクを被っていますが、"打てる捕手"として、坂倉選手に天性の才能を感じます。

「彼は2017年の入団。1年目は2軍で頑張っていたのですが、オールスターの時に一度、1軍の練習に来させたんですね。そこでバッティングを見たのですが、高卒1年目のバッティングではなかった。普段のバッティング練習を見ていても、今日の試合(4月3日のDeNA戦)で打ったホームランのような(弾道が低く、逆方向の)打球を飛ばしています。彼も西川と一緒で、天性のバッティングセンスを持つ選手でしょうね」

―― 坂倉選手以外にもカープには将来が楽しみな選手がたくさんいます。ファームにいる選手も含めて、今、河田ヘッドが特に成長を楽しみにしている選手はいますか?

「現状ケガに苦しんでいる宇草(孔基)なんかは、本当に早く見たい選手です。でも、(ケガの回復まで)もう少しかかるかな。あとキャンプとオープン戦で見てきた選手では羽月(隆太郎)ですね。最後の最後で開幕二軍にはなりましたが、これから彼には外野手も挑戦してもらいたい。宇草にしても、羽月にしても、非常に機動力が高い選手なので、そういう若手を球団が獲ってくれるのは非常に助かっています」

―― ベンチメンバーという点では、守備や走塁のスペシャリストの育成を急ピッチで進めている印象があります。

「そうですね。それで言うなら一番は曽根(海成)でしょう。気持ちの面でも非常に前向きな選手。ベンチメンバーはたまにしか試合に出られませんが、(気持ちの面で)引いてしまう子はやっぱりダメなんですよね。レギュラーよりもガツガツしているくらいじゃないと、試合で体が思ったように動かない。曽根と新人の矢野(雅哉)も、引き続きレベルアップしていってほしいですね。そこに先ほど話した羽月や宇草らが加われば、ベンチが充実するのかなと」

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