2021.04.13

2016年ドラフト「高校BIG4」の今。同期の山本由伸、早川隆久には負けられない

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 入団時の期待の高さを思えば、まだまだ物足りなさは残る。首脳陣は先発投手としての適性に期待しており、今季以降が勝負になる。

 なお、寺島もオープン戦で阪神・佐藤輝明から5号本塁打を浴びており、佐藤の恐ろしいパワーを目の当たりにしている。

奥川、吉田、佐々木で今季一番輝くのは誰か>>

 藤平尚真は中学時代から「スーパー中学生」と話題になった大器だった。野球ではUー15日本代表に入り、走り高跳びの選手としても全中2位、ジュニアオリンピック優勝。なお、全中では学校の備品のスパイクを履いて臨み、不憫に思った陸上の顧問の教員が新しいスパイクを藤平に買い与えたところ、ジュニアオリンピックで優勝するという逸話を残している。

 横浜高では3年夏に石川達也(法政大→DeNA育成)との二枚看板で甲子園に出場。2回戦の履正社戦では石川をリリーフし、6回1/3を投げ7奪三振、無失点と快投を見せている。

 秋のドラフト会議では楽天から単独1位指名を受けて入団。パフォーマンスに波のあった高校時代の姿から晩成型の素材と思われたが、プロ入り後に急速な成長を見せた。高卒1年目から8試合に先発登板し、3勝4敗、防御率2.28。翌年には4勝を挙げて順風満帆と思いきや、3年目以降は一転して未勝利と足踏みが続いている。

 昨季はわずか1試合の登板に終わり、しかも打者2人に一死も奪えず危険球退場している。結果以上に深刻だったのは、整っていたはずの投球フォームにぎくしゃくとしたぎこちなさが生まれていたことだ。

 今季は春季キャンプから二軍スタートで、田中将大や早川が加入して活気づくチームにあって影が薄くなっている。だが、恵まれた体に眠る能力はこんなものではないはず。いずれ早川とエースの座を争う存在になれれば、楽天の未来は明るい。

 高橋昂也は大きなアップダウンを経験してきた左腕。高校2年夏には破壊力のあるストレートとフォークを武器に、甲子園で注目された。ところが、3年春のセンバツでは一転して大不振。球速も大きく落ち、ドラフトに向けて不安が残った。