真中満が古巣ヤクルトに提言。「4番村上」にこだわらなくていい理由 (3ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • 五十嵐和博●撮影 photo by Kazuhiro Igarashi, Kyodo News

ーー期待の2年目、奥川恭伸投手はどうですか?

真中
 ポテンシャルは高いし、首脳陣も慎重に育てようというのが伝わるけど、ちょっと調整が遅れているのが気になりますね。開幕ローテーション入りを狙うのなら、もっと調整ペースを上げていたと思うけど、オープン戦が始まってからも30球、50球程度しか投げていない。これは、シーズン序盤ではなく、長い目で見た中盤以降を見据えた調整なんだと思いますね。と言いつつ、開幕3戦目には投げるようですけどね(笑)。

ーーリリーフ陣は、昨年フル回転した「清水昇、マクガフ、石山泰稚」といったところでしょうか?

真中
 そうですね。8回清水、9回石山は確定じゃないかな? 7回はマクガフの調子を見ながら、梅野(雄吾)、長谷川(宙輝)、そしてロングリリーフもできる星(知弥)あたりが候補になるのかな。

ーー今年のキャンプでは古田敦也臨時コーチによるバッテリー指導が話題となりました。真中さんは、どのようにご覧になりましたか?

真中
 古田さんはいろいろな経験がある人ですから、選手たちは配球とかキャッチングなど、多くのことを学んだと思います。そのなかでも、とても大きいのは座学、ミーティングだと思いますね。いわゆる「野村の教え」に加えて、古田さん流の最新の知識がアップデートされて、いいミーティングだったと聞いています。その効果は開幕後に表われてくるんじゃないかと期待しています。

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