2021.03.13

佐々木朗希の実戦初登板で元チームメイトが感じた伸びしろ「余力がある」

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Sankei Visual

── 初めてキャッチボールを見た時の衝撃と、中日戦で受けた印象とのギャップはどのあたりにありましたか。

「投げ方が変わっていましたね。去年1年間、佐々木くんは一軍に帯同していて、そこでケガをしない投げ方、体に負担のかからない投げ方を教わって、今のフォームになったのではないかなと思います」

── 投球フォームは、高校時代のような荒々しさがなくなったように見えました。高卒でプロ入りして、フォームが"まとまる"投手は少なくないと思いますが、どんな理由が考えられますか。

「高校とプロではバッターのレベルが大きく違います。高校ではガムシャラに投げれば抑えられるという部分があったので、1年間一軍に帯同し、無駄なランナーを出したらいけないとか、力感なく投げることを勉強したのでしょう。それに一軍で投げる投手から『先発で長いイニングを投げるには、力を分散したほうがいい』というアドバイスをもらったんじゃないでしょうか。そういうことを考えたフォームづくりをしているのかなと感じました」

── 一軍に帯同させるメリットはそうした点にもあるのですね。

「はい。ただ、今年も一軍に帯同させるのかは気になるところです。一軍に帯同すると、とくにビジターの場合、どうしても練習時間が限られるので、そこで体づくりが十分にできるのか......。二軍にいればしっかりと練習できますし、体もつくれます。

 ただし一軍に帯同していれば、今後は遠征先のブルペンで投げる機会が増えていくと思います。一軍と二軍の球場では土質が違うので、一軍のマウンドを早い段階で経験できているのはいいこと。一軍で投げる際、すぐに対応できると思いますし。そういうところも含め、首脳陣は総合的に判断していくはずです」

── 入団から1年が経ち、体に変化は見えましたか。

「そんなに変化はないと思います。ただ、投げ終わった時の力感がなかったので、まだ余力を残しているのかなと。中日戦は全力のピッチングではなかったと思うのですが、それでもあれだけのピッチングをするんですからね。これから体もできて、状態も上がってくると思うので、そうなった時にどれだけのボールを投げるのか楽しみです」