「セよりパのほうが100%レベルが高い」元DeNA監督のラミレスが断言する理由 (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

 そこでラミレス氏は、現在のDeNAの中心投手である今永昇太の名前を挙げた。

「もちろん、この考えは交流戦に限った話ではなく、ペナントレースの場合でも同様です。例えば今永の場合、毎週金曜日に先発する機会が多かった。すると、毎週のように相手チームのエースとの対戦が続きます。いくらいいピッチングをしても最終的には9勝10敗とか、五分程度の成績で終わってしまう可能性がある。けれども、金曜登板にこだわらずに、ちょっと登板日をずらすことで、ひょっとしたら13勝6敗でシーズンを終えられるかもしれない。そんなことは常に考えていました」

 ここまで聞いてきたように、ラミレス氏の根底には「100%パのほうが強い」という考えがあり、同時に「パ・リーグはセ・リーグの5年先を進んでいる」という思いがある。では、DeNA監督時代、彼はどのような対策を講じ、どのような考えで「打倒パ・リーグ」を目指していたのか? 次回は「DeNAのパ・リーグ対策」について掘り下げてみたい。

(中編:監督として実践していた「対パ」対策>>)

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