田中将大はどうなる? メジャーから日本球界に復帰した男たちの明暗 (3ページ目)

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  • photo by Sankei Visual

 多くのメジャー帰りの選手を獲得している球団として、阪神が思い浮かぶファンも多いだろう。2012年オフには、福留孝介、西岡剛が同時に入団した。

 福留は2008年から5年間、メジャー3球団でプレーした後の日本球界復帰。阪神1年目の2013年は開幕スタメン出場するも、左膝、左右両足のふくらはぎの故障に泣かされて63試合の出場に終わった。

 しかしケガが癒えた2014年以降は、2015年にシーズン20本塁打をマークするなど、主にクリーンナップとして活躍。2014、2015年には、2年連続でクライマックスシリーズで本塁打を放つ勝負強さも見せた。

 2017年にチーム史上最年長の40歳でキャプテンに就任し、2シーズン務めあげた。昨年も一軍に帯同していたが打撃不振に陥り、試合出場は43に減少。戦力構想から外れ、オフにプロのキャリアをスタートさせた中日に移籍した。再びブルーのユニフォームに身を包み、もうひと花咲かせてほしいところだ。

 一方の西岡は復帰1年目の2013年に1番に定着し、122試合に出場して144安打、打率.290を記録。チームのシーズン2位、クライマックスシリーズを突破しての日本シリーズ出場の原動力となった。

 しかし翌年の開幕直後、試合の守備中に外野を守っていた福留と交錯。後頭部からグラウンドに打ちつけられ、鼻骨、左肩など複数箇所にケガを負った。同年6月末に一度は復帰したものの、痛みの再発もあり出場は24試合にとどまった。

 その後は故障期間に台頭したライバルの存在、度重なる故障もあり、出場機会が減少。2018年に戦力外通告を受けた。同年11月の12球団合同トライアウトに参加するも、獲得する球団は現れず。2019年からはルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに所属し、NPB復帰への道を模索している。

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