鷲見玲奈が三浦大輔監督にズバリ聞く。「優勝へのカギはなんですか?」 (2ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

鷲見 さて今シーズン、三浦監督率いるDeNAは23年ぶりの優勝を目指すわけですが、戦っていくうえでカギになることは何でしょうか。

三浦 やはり得点力でしょうね。昨季、チーム打率はリーグ1位でしたが、得点に結びつけられなかった印象でした。



鷲見 持ち前の打撃力を効率的に生かさなければいけないということですね。

三浦 はい。佐野恵太、ネフタリ・ソト、宮﨑敏郎、タイラー・オースティンと打つほうの軸は揃っていますから、大事なのは彼らの前後を打つつなぎの選手たちですよね。主軸で打ち勝つことを目指しても143試合もあるとそうはいきません。やっぱり、いかにつなぐ野球ができるか。ヒット1本でも、いやノーヒットであってもいかに得点するかが求められてくる。結局、野球は相手よりも1点でも多く得点していれば勝つスポーツなので、時としては長打力よりチームバッティング、たとえば足を使うなど、そういったプレーが必然的に必要になってくると思います。

鷲見 やはり打線の中心は昨季から4番・キャプテンを務め、首位打者になった佐野選手でしょうか。

三浦 筒香嘉智が抜けたあと、大役を任され大変だったと思いますが、結果を出してチームメイトやファンの信頼を勝ち取りました。今季もキャプテンとして引っ張っていってもらいますし、非常に頼りにしています。

鷲見 先発陣はエースの今永昇太投手がケガで出遅れそうですが、ローテーションの中心は誰になりますか。

三浦 まずは大貫晋一に期待ですね。昨年、チームでただひとりの2ケタ勝利投手ですし、今季も調子を維持してもらえればと思っています。あとはやはり新しい戦力に出てきて欲しいですね。若い選手はもちろん、故障や不調で苦しんだ選手もコンディションを整えてチームの戦力になって欲しい。チーム全員が戦えないと、やはり優勝はできませんから。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る