プロ野球2021年に達成されそうな記録たち。坂本勇人に続くのは... (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 また、未来のスーパースターの数字を追うのも楽しいことで、山本由伸(オリックス)もそのひとりだ。

 プロ3年目に127奪三振を記録し、昨年はシーズン120試合ながら149個の三振を奪い、千賀滉大(ソフトバンク)と奪三振のタイトルを分けあった。ちなみに、昨年まで通算342奪三振を記録しており、今シーズン158個の三振を奪えば通算500奪三振となる。もちろん、山本にとってはあくまで通過点で、1000、1500、2000奪三振......と記録を伸ばし、歴代最多の金田正一氏(元巨人など)の4490奪三振を目指してほしいものだ。

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 一方、大ベテランの域に差しかかっている選手の数字には、ある種の感慨をもたらしてくれる。鳥谷敬(ロッテ)、内川聖一(ヤクルト)、福留孝介(中日)、能見篤史(オリックス)たちは大ベテランならではの記録に挑戦しようとしている。

鳥谷敬(ロッテ)
通算9000打席(過去20人達成)まで残り314打席
通算3000塁打(過去61人達成)まで残り48塁打

 過去の達成者数を見てもわかるように、通算9000打席はある意味、2000本安打よりも難易度が高い。プロ18年目を迎える鳥谷は2年目以降、毎年のように500〜600打席以上立っていたが、阪神での最終年となった2019年は105打席、ロッテ移籍1年目の昨年は39打席と年々打席数を減らしているが、少しでも偉業に近づいてほしい。

内川聖一(ヤクルト)
通算2000試合出場(過去51人達成)まで残り23試合
通算200本塁打(過去109人達成)まで残り4本
通算400二塁打(過去12人達成)まで残り43本
通算1000打点(過去46人)まで残り43個

 今シーズンからヤクルトでプレーする内川は、セ・パ両リーグそれぞれで1000安打という、過去に大杉勝男氏(元ヤクルトなど)、落合博満氏(元中日など)、和田一浩氏(元中日など)しか達成したことのない記録も控えている。

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