今季No.1捕手を里崎智也が選ぶ。西武・森友哉の不調についても説いた (3ページ目)

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――森選手も、やはりタイミングのズレが原因ですか?

「森の場合は、特に前半戦でチームがなかなか勝てなかったことが影響したと思います。守備面で大きな変化があったわけではありません。パスボール数はリーグトップタイの7個ですけど、昨季も12個ですから(笑)。

 それを打撃で十分にカバーできていたのが、今季は調子が上がらずに守備面が注目されるようになってしまった。山川(穂高)など他のバッターのバッティングもよくなかったので、なおさら目立った感があります。岡田(雅利)や柘植(世那)がスタメンに出ることへの焦りもあったでしょうし、悩むことも多かったと思います。すべてがマイナスに働いて、涙する試合があるくらいに追い込まれてしまったんだと思います」

――心理的な影響というと、シーズン終盤でロッテの田村龍弘選手がボールをうしろに逸らしてしまう試合が続いたことが思い浮かびます。いずれもCS進出のために負けられない試合でしたが、やはりプレッシャーがあったのでしょうか。

「あれに関しては単純な技術不足です。技術が高かったら、どんな試合でも体が硬くなったりしません。現役時代の僕もそうでしたし、すべての選手に言えることですが、結局は調子の良し悪しも技術、能力次第ということ。調子を落としている時にも、修正する"能力"が必要になるわけですからね。だから選手たちはそれを高めるために、毎日必死に練習するしかないんですよ」

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