DeNAロペスは11人目。国内FA権を取得した「助っ人」たちの功績 (3ページ目)

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Kyodo News

 移籍1年目の2008年は打率・319、45本塁打、125打点と大活躍し、外国人枠の対象外となった2009年も打率・322、31本塁打、103打点。2012年からDeNAに活躍の場を移すと、2013年にはNPB通算2000安打を達成。NPB通算13年で2017安打、380本塁打を放ち、首位打者1回、本塁打王2回、打点王4回。監督としても2017年にはチームを日本シリーズに導いた。

 そのラミレスと同じベネズエラ出身のアレックス・カブレラも、2009年に資格を取得している。

 2001年に年俸1億5000万円で西武に加入すると、ケタ違いのパワーで量産する本塁打でファンを魅了。西武時代の年俸最高額は6億円にまでなった。2007年限りで西武の構想外となると、2008年からオリックスへ。

 外国人枠の対象外となったオリックス3年目の2010年は打率・331、24本塁打、82打点と、年俸4億円に見合う活躍を見せた。しかし、このオフの契約交渉で折り合わずに2年総額3億6000万円プラス出来高でソフトバンクへ移籍。だが、度重なる故障で本領発揮とはならず、2年目のシーズン途中での退団となった。

 国内FA権を取得した外国人11選手のうち、このカブレラを含めて5選手が西武のユニフォームに一度は袖を通した選手たち、というのも興味深い。

 日本球団を4チーム渡り歩いたブライアン・シコースキーもそのひとり。

 セットアッパーとして2001年のロッテを皮切りに、2004年からは巨人、2007年はヤクルト、2008年からは再びロッテ、そして2010年から通算3シーズン西武に在籍した。2010年シーズン中に国内FA権を獲得し、2011年は外国人枠の対象外でプレー。2012年はカナダ独立リーグに所属し、2013年は西武に復帰するも、一軍登板のないまま退団となった。

 そのシコースキーの翌年に外国人枠の対象外になったのが、許銘傑(シュウ・ミンチェ)ホセ・フェルナンデス

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