順風満帆ではない来季のDeNA。三浦大輔監督の斬新なアイデアに期待 (4ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by Sankei Visual

 はたして三浦大輔はどんな監督を目指すのか。

「監督だからこうあるべき、というのは外していきたい。"三浦大輔らしさ"を出していけばいい。腹をくくってやるしかない。前に向かって」

 球団の公式動画のなかでそう語っていたが、どこか1998年の日本一監督である権藤博氏の顔が浮かんだ。権藤氏は監督について、かつてこう語っていた。

「ダメならやめなければいけないけど、その代わり自分の思ったとおりの野球ができるのが監督ですよ」

 三浦監督は人当たりのよさと誠実さから"堅実タイプ"と言われているが、はたして本当にそうなのだろうか。

 現役時代、ピッチャーとして恵まれていない体格であること、また才能がないことを自負しており、二段モーションなどほかの投手にはない自分だけのオリジナルを見つけマウンドに立ち続けた。その根っこにあるのは、独創的なアイデアを有した頭脳である。

 もちろん選手と監督とでは立場は違うが、三浦監督にしかできない発想、戦い方はあるはずだ。ファンが待ち望んだ三浦監督率いる船は、ファンの希望を乗せ、ついに出港した----。

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