2020.11.20

順風満帆ではない来季のDeNA。
三浦大輔監督の斬新なアイデアに期待

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by Sankei Visual

 僕は2005年に初めてタイトル(最優秀防御率、最多奪三振)を獲ることができたんですけど、それよりも1998年の日本一のほうが何倍もうれしかった。選手ばかりでなく、ファンもスタッフも裏方も家族もみんなで喜べる。やっぱりそこだと思うんです。そのためにはひとつになること。まずはそう思う気持ちが大切」

 ただ前途は決して順風満帆ではない。先発陣はエースの今永昇太が左肩手術の影響で開幕からスタートできるのか不明であり、トミー・ジョン手術をした東克樹も間に合わない。また、今季不振を極めた守護神・山﨑康晃の起用法も懸念材料だ。

 さらに打者でも、主力のネフタリ・ソトやFA資格を持つ梶谷隆幸の去就も不透明な部分が多い。まずは戦力が確定し、どのようなコーチングスタッフで臨むのか。話はそこからだろう。

◆華やかに踊るベイスターズの美女チアリーダーたち

 就任会見の際、三浦監督はチームが巻き返すにあたって必要なことは「得点力」と答えた。今シーズンDeNAは、チーム打率1位、本塁打数1位タイと、打撃スタッツの強さは見せたが、接戦に弱く、次の1点を取れずに敗れることが多かった。

 通常、投手出身の監督は守り勝つ野球を標榜することが多いのだが、そこは現役時代に好投しつつも味方の援護なく悔しい思いを多くしてきた三浦監督の思いが伝わってくる。

 今季、二軍監督としてチームを率い、盗塁数、犠打数がトップだったこともあり、各メディアは長打に頼りがちだったラミレス前監督を反面教師に"機動力"というキーワードを引き出そうとしたが、三浦監督は「必要に応じてやっていきたい。あまり決めつけず、固辞することなく柔軟な姿勢で......」と淡々と答えている。

 投手陣においても、三浦監督が現役時代は先発完投型だったことから、同じような働きを先発ピッチャーに求めるのかという質問においても「適材適所、臨機応変にやっていきたい」と冷静に反応し、フレキシブルな姿勢を見せていた。