松井秀喜から「ありがとう」。五十嵐亮太は全球ストレートを投じた (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

 2020年10月25日、ついに五十嵐の引退試合が行なわれる。23年間にわたって、剛球を投げ続けた背番号53の姿も、これで見納めだ。かつて、「この番号を自分が輝かせたい」と語っていたとおり、「ヤクルトの背番号53」は輝きに満ちた五十嵐の代名詞となった。

 かつて"勝利の方程式"を担った石井弘寿は投手コーチとして、高津臣吾は監督として、現在も同じユニフォームを着て神宮球場で戦っている。石井と高津が見守る中で、五十嵐はどんなピッチングを見せてくれるのか。最後の最後までストレートで押しまくるピッチングを見せてくれるはずだ。

 背番号53で始まり、53で終わりゆく23年目の集大成。神宮球場での五十嵐亮太の「最後の雄姿」を、しっかりとこの目に焼きつけたい――。

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