スーパーカートリオVS八重樫幸雄。ダントツNo.1で俊足だったのは? (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Nikkan Sports/AFLO

――逆に、完璧に走られて悔しい思いをしたことは?

八重樫 そんなのいっぱいありますよ(笑)。彼らはみんな速かったんだから。当時、名前は言えないんだけど、ヤクルトにノーサインで投げていたピッチャーがいたんです。彼は変化球の種類も多くて、捕球するのにいっぱいいっぱい。そのピッチャーが投げている時にスーパーカートリオが塁に出たら、内心では「もうダメだ」という思いもちょっとはあったよね(笑)。

――スーパーカートリオの思い出、とても懐かしいです。

八重樫 確かに、個性的な3人で対戦していても楽しかった。そうそう、スーパーカートリオと言えば、一度、豊に対してブチ切れたことがあったんだよ。あれは、今思い出しても腹が立つんだよね。

――温厚な八重樫さんがブチ切れたんですか? 一体、何があったんですか? ぜひ伺いたいところですけど、紙幅も尽きました。ぜひこの続きは次回ということで......。

八重樫 わかりました。現役時代を通じて、たったの一度だけ頭にきて相手を追いかけたのは豊だけ。次回は、その時のエピソードをお話ししましょう。

(第38回につづく)

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