2020.10.01

歴代最強投手は野茂英雄か鈴木啓示か。
八重樫幸雄が選ぶ近鉄ベストナイン

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――なるほど。かつては「グラウンドで白い歯を見せるな」という考えが主流でしたけど、最近ではそうではないですからね。

八重樫 バッテリーの立場からしたら、「エラーしたのに笑うなよ」と腹が立ちますよ。ショボンとしていたら「次は頑張れよ」って思えるけど、ヘラヘラしていたら「反省しろ!」という気持ちになるから(笑)。何でもかんでも「昔はよかった」と言うつもりはないけど、その点は以前のスタイルのほうがよかったと思いますね。

――では、ショート・吉田さんの理由は?

八重樫 内外野をこなすユーティリティープレーヤーの印象が強いんだけど、僕は「いいショートだな」と思った記憶があるんです。「いてまえ打線」の中では目立たない存在だったかもしれないけど、シュアな打撃もよかった。これは迷いなく決まったね。

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【個性的な選手たちがのびのびプレーする集団】

――では、サードは?

八重樫 羽田耕一、金村義明も浮かんだけど、中村紀洋でしょう。バッティングはもちろんだけど、守備もうまかったし。石井浩郎と同じように、中村も「いてまえ打線」の象徴的存在だったよね。2001年の近鉄最後の優勝にも欠かせないメンバーだったし、ファンも異存はないんじゃないかな?

――わかりました。外野手3人の発表をお願いします。

八重樫 外野手は悩んだんだよね。栗橋茂、新井宏昌、ラルフ・ブライアント、鈴木貴久、村上隆行、大村直之......。でも、新井はすでに「ホークスベストナイン」で選んでいる。一瞬、「二球団同時選出もアリかな?」って思ったけど、どうせなら多くの選手を紹介したいから、ここは泣く泣く選外にしたんです。