2020.09.29

ソフトバンクのドラ1予想。
地元の超大器より即戦力スラッガーを狙う

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 一方、投手陣はどうか。9月28日現在、パ・リーグ首位を走っており、チーム防御率3.20堂々の12球団トップ。絶対エースである千賀滉大が本調子ではなく、昨年中継ぎ陣の一角として奮闘した甲斐野央も右ヒジを痛めて早々に戦線離脱。

 だが、二保旭が先発投手として4勝を挙げ、甲斐野と同期入団の泉圭輔が中継ぎとして26試合に登板し、防御率1点台と奮闘している。不測の事態が起きても、これだけの成績を残せるだけの人材がいるのがソフトバンクの最大の強みである。

 用意周到、準備万端......期待に応える選手も立派だが、常に先の先までを考えている球団もたいしたものだ。投手陣の補強には抜かりがない。

 今年は地元・福岡に本物の"怪物"がいる。福岡大大濠の大型右腕・山下舜平大(しゅんぺいた)だ。つい先日、実際に彼の全力投球を受けたのだが、高校生レベルをはるかに超えるとんでもないボールだった。

ドラフト1位指名候補はこの12人だ!>>

 近い将来、あっさりと"160キロ"をマークし、球界を代表する投手になるのではないか......それほどの超大器だけに、1位でないと獲れない。喉から手が出るほどほしい逸材だが、先述したように今のソフトバンクに必要なのは即戦力スラッガーだ。ここは涙を飲んで見送るしかない。

 そうはいっても、2位で投手を獲っておきたい。おそらく即戦力は残っていないだろうし、今のソフトバンク投手陣のレベルを考えたら、ちょっとやそっとの投手では競争にも入っていけない恐れがある。ならば、将来性優先の"大器"だ。

 筆頭は、145キロ前後のストレートと5種類とも6種類ともいわれる多彩な変化球を持つ横浜高の大型左腕・松本隆之介だ。

 今年の高校生は、本当の意味で"大器"と呼べる投手が少ない。山下を指名できないとなると、松本はぜひとも獲得しておきたい。